社長ご挨拶 Message from the President

謹啓

新しい歳を迎えました。いつもの事ですが何かが始まる期待で心が満たされます。
昨年度は残念乍らフル回転と云えませんでしたが、本年度は さあ いよいよ との思いです。

きっと皆々様も同じ思いだと拝察致します。三年半の長きに亘る不本意な負の成長を正常に戻し、更には過去の負を取り戻す年にしなければなりません。

ここまでは心ある人誰もがその思いに至る所ですが、一つ問題があります。
この2〜3年 コロナ以前に戻れるか否かが話題の中心でしたが、昨年五月以降のすう勢は、社会の動向、消費者の行動の変化を見る限り、「戻らない」と思はざろう得ません。

勿論、外形的な売上額が戻る事は充分に考えられますが、人の行動、考え方が変様した結果、従来の手法は通用しないと思わなければなりません。

コロナは時代の一過性のものではなく、世の中を変革させる事態であったと思うべきなのです。その変革の主体は「合理」だと思います。
「集団から個」「慣例からリアル」「我慢から納得」、集約すれば「皆んながやっているから」ではなく「自分がこうしたいから」への変化です。当然、飲食をする為の店の選び方も飲食の仕方も変わるのです。
又、働く人の不足が全国に全業種に蔓延しております。潜在的に労働力が不足しているのではないと思います。「納得の合理」が見いだせない人が増加し、労働市場に出てこないのです。この事もコロナ以降の大変化です。

私共は当然の事乍らこの変化を受け止めねばなりません。その為には、私共も又、合理を掲げねばなりません。

合わせて、お客様の納得、消費者の納得、働く人の納得を得なければなりません。異なる世界に生きる為には、情報が必要です。その情報を広く深く集め、如何にお知らせするか、又お教導頂くかが弊社のこれからの歩む道だと思います。

太古以来、人類は夜焚き火を囲み情報や知恵の交換を行い、進歩 発展して今があります。変革の今程その役割を担うご飲食事業の存在はこれからの社会の発展に不可欠なのです。

社員一同 精一杯お役に立つべく努力する所存でございます。
何卒、昨年に引き続きご支援ご指導の程宜敷くお願い申し上げます。

敬白

令和6年1月
榎本酒類株式会社
代表取締役社長 榎本 一二

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