第5回 日本酒ジャーナリスト山本洋子のenjoy SAKE
ゼロからイチに
“日本酒を試してみよう” と思わせる小さな酒器のすすめ
みなさんは、日本酒をどれくらい、どんな器で提供していますか?
1合をとっくりで、90ccの半合をぐい呑みで、60ccをワイングラスで
または、枡にミニグラスを入れて酒を注ぐ「こぼし酒」でしょうか。
普段、日本酒を注文しないお客様にとって、これらは量が多すぎます。
日本酒の注文をゼロからイチにするには、
「この量なら、試してみようかな」と思わせるきっかけが必要です。
おすすめのお酒や季節の限定酒をお客様に紹介するさい、
「皆さんで少しずつ楽しむのはいかがですか?」と、提案してはいかがでしょう。
気軽に楽しめるよう、90ccをとっくりか片口、デキャンタに注ぎ、人数分の酒器をテーブルへ。その時、酒器は小ぶりなものを選びます。
グラスで飲むワインやビールに対し、日本酒の器は、素材も形も多種多様。
磁器、陶器、漆器、錫(すず)など、素材と形状が目にも楽しく、お酒の味も変わります。酒器のほとんどは、メイドインジャパン。地域性を物語るのに十分な小道具に。
日本酒の背景を地域の工芸と共に伝えれば、価値が重なり、魅力が増します。
こと苦手意識が強い日本酒ですが、
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