第4回 日本酒ジャーナリスト山本洋子のenjoy SAKE

日本酒を楽しく、カジュアルに! 山田錦のお膝元の酒蔵が提案するドラゴンシリーズ

皇帝の龍をモチーフにしたというラベルのドラゴン

日本酒はことわかりにくいと言われます。商品名が難しい漢字だったり、達筆すぎる書であることも多く、読みづらいのが難。客側は間違えて恥をかいては…と声に出して注文しづらく、飲食店側はメニューに書きづらいと敬遠されがちです。

「日本酒の知識がなくても、カジュアルに楽しんでほしい」と、漢字を使わない日本酒ドラゴンシリーズを企画したのは、酒米山田錦のお膝下で酒造りを行う、兵庫県姫路市の龍力醸造元、本田商店の本田龍祐さん。

「ドラゴンシリーズは、2012年に5種類をシリーズ化しました。当時の日本酒ラベルは、漢字のラベルが一般的。“知っていて当たり前” な業界用語も使われ、わかりにくい酒が売られていました。

これは、スキーで言えば中級コースから始まるようなもの。靴は履けて当たり前、滑れて当たり前と言う感じです。お酒に詳しい人には良くても、初めての人には難しすぎます。優しく教えてくれる人に出会えれば、ラッキーという売り方でした。

もっとわかりやすく、飲食店や酒屋に勤め始めて3日目の人でも、楽

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