第3回 日本酒ジャーナリスト山本洋子のenjoy SAKE
香りと味に変化をつけ、ひとり樽酒も楽しめる杉の酒器はいかが?
〜日本酒の醸造と最も深い関係の木である杉を酒器から考える〜
ワインやビールの器はガラス製のグラスですが、日本酒の酒器の素材には、ガラスの他、陶器、磁器、金属、漆器、木と、バラエティに豊かなのが特徴です。
酒器の素材が、これだけ豊富な国は、他にはありません。
そんな様々な素材の中で、最も日本酒の醸造まで深く関わっている素材は、木の杉です。
木桶、樽、かい棒などの酒造道具は、昔から、杉で作られてきました。
日本酒の心臓部と言われる麹造り。伝統的な蓋麹や、箱麹の木も杉が使われています。
また最近は、新しく杉桶を新調し、もろみを仕込む蔵も現れました。独特の杉の風味を、味の奥行きのひとつと考える蔵もあります。日本酒の原点回帰として、杉桶に行き着くようです。
日本酒に切っても欠かせない、木が「杉」なのです。
清々しい香りや、複雑な風味という楽しさもありますが、杉の酒器で日本酒を味わうと、いつもと違う視点から、日本酒の歴史や醸造工程の話まで、紹介することもできます。
日本酒の醸造の話、日本の林業の話など
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