ワインテイスター/ソムリエ大越基裕の”Wine Trend”「2024年の抱負」

大越 基裕

ワインテイスター/ソムリエ
国際ソムリエ協会 International A.S.I Sommelier Diploma WSET Sake Level 3 & Educator

渡仏後2001年より銀座レカンソムリエ、2006年より約3年間再渡仏し栽培、醸造の分野を学ぶ。帰国後同店シェフソムリエに就任。2013年6月ワインテイスター/ワインディレクターとして独立。世界各国のワイナリーやレストランを周りながら、最新情報をもとにJapan Airlineや有名レストランからカジュアルレストラン、インポーターなどへのコンサルタント、講師や講演、執筆などもこなしてワインの本質を伝え続けている。ワインだけでなく日本酒、焼酎にも精通しており、ワインと日本酒を組み合わせた食事とのペアリングには最も定評がある。外苑前にモダンベトナム料理店An Diもオープンさせており、"日本でしか楽しめないベトナム料理"、"ボーダーレスな楽しみ"がコンセプトで、世界中のワインと国酒を提供している。

皆様、明けましておめでとうございます。

2023年は、特に都市部においては、長いコロナ禍から景気は復活したように感じた一年でしたが、物価高が次に超えていかなければいけない壁として、立ちはだかりました。

外国人観光客も増え、レストランの景気は良くなったものの、今までの経営のやり方では、利益を出しにくくなってしまっている、という話をよく聞きます。現在、有名産地のワインの値段のみが高騰しているだけでなく、全体的に金額は底上げされています。皆さんがよく知っているワインから値段は高騰していくので、今までとは違う視点でワインを扱う必要性が早急に求められており、世界の様々なワインに目を向けて、自らワインを探しに行く時代へと変化してきています。

また、昨年は、ドイツでのマスターオブワインのシンポジウムに参加してきました。味わいの美味しさはもちろん最も重要なことではあるのですが、美味しさのその先、自然の恩恵で生まれているワインから感じる地球と人との繋がりを、SDGsを通して明確化していくことで、よりたくさんの素晴らしいワインが今後も造られ続けることができるというのも、今のワインラヴァー、ワインの仕事に就いてい

……

この続きをお読みになりたい方はログインしてください。
会員でない方は無料登録を行ってください。

会員ログイン
    
  • E-DASH 新規会員登録は飲食店様に限らせていただきます。
  • E-DASH 新規登録に関するお問い合わせ等は contact@enomotonet.com までメールにてお尋ねください。