第11回 日本酒ジャーナリスト 山本洋子のSake Style

山本 洋子(やまもとようこ)

日本酒と食のジャーナリスト、地域食ブランドアドバイザー

鳥取県境港市ゲゲゲの妖怪の町生まれ。雑誌編集長として郷土食、長寿食、マクロビオティックの本を編集。伝統的調味料や酒、発酵文化を紹介する。独立後、地方に埋もれた日本の食の宝応援をライフワークに。講演活動や地域食ブランドアドバイザー、日本酒と食のジャーナリストとして全国へ。著書に『純米酒BOOK』グラフ社『厳選日本酒手帖』『厳選紅茶手帖』『ゼロから分かる! 図解日本酒入門』 世界文化社。週刊ダイヤモンドで『新日本酒紀行地域を醸すもの』連載中。 https://diamond.jp/category/s-japanesesakejourney
モットーは「1日1合純米酒!」総務省地域力創造アドバイザー。境港FISH大使。

特集1.年明けは贅沢感が味わえる大吟醸を!

純米大吟醸酒や大吟醸酒は、日本酒の中でもトップオブトップの最高級クラス。
洗練された香り、清らかで美しい味は、乾杯や、冷製のお料理とも相性が良く、華やかな気分を盛り上がります。クリスマスやお正月など行事が多い年末年始に、最もおすすめしたいお酒です。

〜そもそも大吟醸は、他のお酒となにが違うのでしょう〜

どうして値段が高いの?

まず、使うお米が違います。 普段飲みの日本酒は、コシヒカリやササニシキなど食べるお米や、値段の安い加工米を使うこともありますが、大吟醸クラスの酒には、酒造好適米(略して酒米)という、お酒専用に栽培された品種が使われます。

代表的な酒造好適米には、「山田錦」「五百万石」「美山錦」「雄町」があります。
近年は、全国の都道府県で品種開発された酒造好適米もずいぶんと増えました。

酒造好適米は単価が高いことと、玄米を半分以上にも削り、小さくして使うため、値段が上がります。

瓶のラベル表記を見ると、原料表記に、50%や40%という数字があります。 精米歩合は%で表記され、数字は玄米を削った残りを表します。50%なら玄米を半分削ったことを意味し、40%なら

……

この続きをお読みになりたい方はログインしてください。
会員でない方は無料登録を行ってください。

会員ログイン
    
  • E-DASH 新規会員登録は飲食店様に限らせていただきます。
  • E-DASH 新規登録に関するお問い合わせ等は contact@enomotonet.com までメールにてお尋ねください。