第8回 日本酒ジャーナリスト 山本洋子のSake Style
特集1.農から始まる酒造り。田んぼに情熱を注ぐ酒蔵の純米酒③
日本を冠につけた米の酒、日本酒の原料は米と水だけ。故にどんなお米を選ぶかで、味がガラリと変わります。ワインは原料ブドウを造り手が栽培しますが、お米は流通可能。昔から遠隔地へ運ばれていました。
ですが、最近は、原料米を自ら地元で栽培する酒蔵が現れました。酒米栽培と醸造を一貫して行う酒蔵、その思いはどこにあるのでしょう。
3回目の今回は、原料米は全量、自然栽培米という福島県郡山市の仁井田本家を紹介します。
福島県郡山市 仁井田本家
福島県郡山市田村町金沢字高屋敷139番地
60町歩を自然栽培田に!18代蔵元杜氏の自然派の酒造り
仁井田本家は、江戸中期の1711(正徳元年)に郡山で創業。2011年の4月に創業300年を迎えた老舗酒蔵。現当主で杜氏を務める仁井田穏彦さんは18代目!
先祖代々の信条「酒は健康に良い飲み物でなければならない」を受け継いだ酒造りで、米を使った発酵食品も手掛けています。
酒は、自然米と天然水を用いて、純米酒のみを醸しています。
2009年4月に農業生産法人仁井田本家あぐりを設立し、米は自社栽培と契約栽培の2つで賄っています。
全て
……この続きをお読みになりたい方はログインしてください。
会員でない方は無料登録を行ってください。
- E-DASH 新規会員登録は飲食店様に限らせていただきます。
- E-DASH 新規登録に関するお問い合わせ等は contact@enomotonet.com までメールにてお尋ねください。