第6回 日本酒ジャーナリスト 山本洋子のSake Style
特集1.農から始まる酒造り。田んぼに情熱を注ぐ酒蔵の純米酒
田んぼの稲刈りが各地で始まり、すでに終わっている地域も多いですが、日本酒専用の山田錦や雄町などの酒造好適米=酒米は、晩生(おくて)品種が多く、田植えは6月、稲刈りは10月中旬から11月に行われます。
早く植えて早く刈り取る品種は、「早生(わせ)」と呼ばれ、酒米の代表は五百万石です。田植えは4月頃、稲刈りは9月頃です。
山田錦や雄町は、新米を待っていると、年内の新酒出荷には間に合わないため、新米で醸す新酒には酒米の早生品種か、食用米が使われます。
晩生の品種の新米新酒は、年明け出荷が一般的です。一部の蔵では、新酒用に、去年の酒米を冷蔵貯蔵している場合もあります。
原材料は米と水だけの日本酒は、お米の味が酒の味を決定づけます。
良い米を入手しようという試みと、「地酒」を追求するため、酒蔵が農業法人になり、
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