第3回 日本酒ジャーナリスト 山本洋子のSake Style

山本 洋子(やまもとようこ)

日本酒と食のジャーナリスト、地域食ブランドアドバイザー

鳥取県境港市ゲゲゲの妖怪の町生まれ。雑誌編集長として郷土食、長寿食、マクロビオティックの本を編集。伝統的調味料や酒、発酵文化を紹介する。独立後、地方に埋もれた日本の食の宝応援をライフワークに。講演活動や地域食ブランドアドバイザー、日本酒と食のジャーナリストとして全国へ。著書に『純米酒BOOK』グラフ社『厳選日本酒手帖』『厳選紅茶手帖』『ゼロから分かる! 図解日本酒入門』 世界文化社。週刊ダイヤモンドで『新日本酒紀行地域を醸すもの』連載中。 https://diamond.jp/category/s-japanesesakejourney
モットーは「1日1合純米酒!」総務省地域力創造アドバイザー。境港FISH大使。

特集1.季節の和酒

冬に提案したい!季節感ある酒名の純米吟醸酒

冬のメニューを考えるとき、お料理だけではなく、日本酒も一緒に冬に切り替えてみませんか?
冬の季語や、冬の句を入れると季節感が出ますが、一番簡単なのは、季節を表す酒の銘柄を加えることです。
冬の情景が美しく浮かぶような銘柄があれば、メニューや店内のPOPにもその文字が映えて季節感をグッと表すことができるでしょう。

おすすめの1本は、新潟県加茂市の酒蔵、雪椿酒造の「ゆきつばき」です。
創業は1806年。200年以上の歴史を持つ、この蔵は、会社名と代表銘柄に「椿」が入ります。
椿は新潟県の「県木」であり、蔵のある加茂市の「市花」です。

雪椿酒造 新潟県加茂市
純米吟醸 ゆきつばき
アルコール度数/15度

味わいも雪を思わせる淡麗辛口

新潟は醸造アルコールを添加した淡麗辛口酒が主流ですが、雪椿酒造は全量純米酒だけを醸しています。何を選んでも純米酒という潔さ。
必要以上に機械化を行わず、酒米を、気泡を含んだ水でやさしく洗米。麹造りには、木箱を使い、10kg単位で丁寧に麹を造っています。
「何杯でも飲める純米酒」を目指し、さらりとライトな味わいで、重さとはまるで

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