第4回 ワインテイスター/ソムリエ大越基裕の”Wine Trend”

大越 基裕

ワインテイスター/ソムリエ
国際ソムリエ協会 International A.S.I Sommelier Diploma WSET Sake Level 3 & Educator

渡仏後2001年より銀座レカンソムリエ、2006年より約3年間再渡仏し栽培、醸造の分野を学ぶ。帰国後同店シェフソムリエに就任。2013年6月ワインテイスター/ワインディレクターとして独立。世界各国のワイナリーやレストランを周りながら、最新情報をもとにJapan Airlineや有名レストランからカジュアルレストラン、インポーターなどへのコンサルタント、講師や講演、執筆などもこなしてワインの本質を伝え続けている。ワインだけでなく日本酒、焼酎にも精通しており、ワインと日本酒を組み合わせた食事とのペアリングには最も定評がある。外苑前にモダンベトナム料理店An Diもオープンさせており、"日本でしか楽しめないベトナム料理"、"ボーダーレスな楽しみ"がコンセプトで、世界中のワインと国酒を提供している。

1. 季節のワイン

2020 春のワイン
Chablisの季節

春は、貝と野菜の季節です。アサリやつぶ貝、赤貝、ミル貝、ホンビノス、4月くらいからは岩牡蠣もシーズンになり、さらにアスパラ、そら豆、タケノコなどが美味しくなります。貝類はその独特の磯の風味と塩気、野菜は軽やかな風味と清涼感が特徴です。

世界中に何百とワイン産地がある中で、毎年必ず訪問する唯一の産地がChablisです。
今年ChablisをBourgogneのAOCから外して独立させる動きもありましたが、農家の強い反対で先送りになりました。個人的にはChablisの独立AOCには賛成で、Bourgogneの中において異才を放った素晴らしいキャラクターだと思っています。酸化的に仕上げる生産者も、還元的に仕上げる生産者も、双方が明確な輪郭を兼ね備えており、フレッシュな酸味に対して、細かな斜面の向きや風の影響による果実味のボリュームの違いが、多彩な味わいを形成しています。

貝類、野菜類ともに、ニュートラルで塩気を楽しませるワインであるChablisとは、とても相性が良く、さらに、Petit ChablisからGrand cruまでが提案する味わいの

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